鍼灸治療が自律神経失調症症状に有効な理由
2024/04/03
鍼灸院を訪れる方に環境の変化や人間関係などのストレス、将来への不安などから心身を患う方々が多く、そして医療機関などで精査をしても「検査では異常がありません。気持ちの問題でしょう。」と言われ、途方に暮れている方も多々います。
それらの辛い症状は本人にしか理解できません。
現代医療で自律神経へのアプローチとしての治療はないなか、東洋医学の鍼灸は自律神経のコントロールが可能です。
自律神経失調症は、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、様々な身体的な症状を引き起こす状態です。鍼灸治療が自律神経失調症に有効である理由は、以下のような点が挙げられます。
- 1.神経調整
鍼灸は身体の経絡やツボを刺激することで、神経系のバランスを調整する効果があります。特定のツボを刺激することで、交感神経と副交感神経の活動を調整し、バランスを取り戻すことができます。
- 2.ストレス軽減
自律神経失調症の多くはストレスが関連しています。鍼灸治療はリラクゼーション効果があり、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑制し、心身の緊張を和らげることができます。
- 3.血流改善
鍼灸による刺激は血流を改善し、身体の循環を促進します。これにより、各組織や臓器に必要な栄養や酸素の供給が改善され、身体の機能が正常化されることが期待されます。
- 4.免疫システムの調整
鍼灸が免疫システムにも影響を与え、免疫機能の正常化に寄与するという研究結果もあります。自律神経失調症には免疫系の異常が関与している場合もあるため、この効果は有益です。
- 5.症状の緩和
鍼灸治療は、頭痛やめまい、消化器系の不調など、自律神経失調症の症状を緩和する効果があるとされています。これにより、生活の質の向上や症状の管理が可能となります。
ただし、鍼灸治療の効果には個人差があり、治療効果を確認するためには複数回の治療が必要となることもあります。そのため、症状に応じて経験豊富な鍼灸師との相談を重ねながら治療方針を決定することが重要です。
では次に鍼灸が有効な自律神経の症状はさまざまですが、その中でも特によく知られている症状を以下に挙げます。
- ①ストレス関連症状
自律神経失調症はストレスと密接に関連しており、ストレスによって引き起こされる症状に対して鍼灸が有効です。具体的には、不安や緊張、ストレスによる頭痛や肩こり、睡眠障害などが挙げられます。
②消化器症状
自律神経が消化器系にも影響を与えるため、消化器症状も鍼灸治療の対象となります。例えば、胃腸の不調や消化不良、便秘や下痢などがあります。
③循環器症状
自律神経のバランスが崩れることで血圧や心拍数に変動が生じ、血行障害やめまいなどの循環器症状が引き起こされることがあります。これに対しても鍼灸が効果を発揮することが報告されています。
④呼吸器症状
自律神経のバランスが崩れることで、呼吸に関する問題が生じることがあります。例えば、息切れや胸の圧迫感、過剰な吐き気などが挙げられます。これらの症状にも鍼灸治療が有効であるとされています。
⑤免疫関連症状
自律神経のバランスが崩れることで免疫機能が低下し、風邪やアレルギーなどの免疫関連症状が増悪することがあります。鍼灸治療は免疫機能を調整し、これらの症状の緩和を期待できます。
これらの症状は自律神経失調症の特徴的なものですが、個々の症状や病態に応じて効果が異なる場合があります。そのため、鍼灸治療を受ける際には、症状や体調に合わせて適切な治療計画が立てられることが重要です。
是非、自律神経障害でお悩みの方は気軽に新中野國安鍼灸整骨院にご相談下さい。