鍼治療など代替療法が増加 - アメリカ
2024/03/25
「医療瞑想?臨床ヨガ?代替療法が主流になります」という記事がアメリカのニュースサイト「ニューヨーク・タイムズ」に掲載されました。(The New York Times 2024.2.2)
代替療法というのは現代医学である西洋医学に対して、それを補完する医療として存在しています。
鍼灸やあん摩・マッサージ・指圧を始め、カイロプラクティックやヨガ、アーユルヴェーダなどが良く知らせています。
また、瞑想や気功といったものや、サプリメントなどの健康食品なども含まれます。
現代医学である西洋医学に対し、広い意味での東洋医学全般が「代替療法、代替医療」と呼ばれることもあります。
鍼灸は医療ではありますが、東洋医学の分類ですので、代替療法として扱われることが多くあります。
今回の記事では、アメリカにおいて、20年ほど前では2割程度の利用しかなかった代替療法が、この20年で2倍ほどになってきていると書かれています。
医療に急激な変化が起きているという表現もされています。
そのことが書かれている部分訳して下記に引用いたします。
・現在、アメリカの成人の3分の1以上が、鍼治療、瞑想、ヨガ、その他の代替療法と長年考えられてきた療法で主流の医療を補完または代替しているため医療に急激な変化が起きている
・JAMA誌に発表された研究結果によると、2022年には成人疼痛患者の37%が非伝統的医療を利用し2002年の19%から顕著に増加したという報告があります。
・この変化は、臨床代替品に対する保険償還の増加、その有効性のより多くの科学的証拠、および患者の間での受け入れの増加によって推進されている
代替医療を試す理由の一つとして、「西洋医学では治らなかったから」というものがあるという説明文もありました。
あるいは、「西洋医学では治す方法がないから」という理由もあるかもしれません。
しかしながら、本来の医療としては、西洋医学も代替医療も、その一方を否定する話ではなくて、病気の改善のためにそれぞれに適した方法を選び、辛い症状の改善というのが理想ではないかと思います。
このように東洋医学の鍼灸が世界の医療の補助とお手伝いできることが多くなることによって、我々鍼灸師もやりがいが大きくなりそして、臨床経験も増えてまた新たエビデンスの確立にお役にたてると思います。