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鍼治療が関節リウマチ患者の脳卒中リスク低下の可能性 - アメリカ

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鍼治療が関節リウマチ患者の脳卒中リスク低下の可能性 - アメリカ

鍼治療が関節リウマチ患者の脳卒中リスク低下の可能性 - アメリカ

2024/03/01

 「鍼治療は関節リウマチ患者の脳卒中リスクを低下させる可能性がある」という記事がアメリカの医療情報サイト「News Medical」に掲載されています。(News Medical 2024.2.13)

 

関節リウマチは、免疫の異常によって主に手足の関節が腫れたり痛んだりして関節に変形をもたらす病気です。

 

進行すると骨や軟骨が壊れて関節が動かせなくなりADL(日常生活)が大きく影響されます。

 

また炎症は関節だけでなく、目や肺などの全身に拡がることもあります。

そして関節リウマチは心房細動や心筋梗塞、脳卒中など、脳心血管病変の発症リスクが高いことが知られています。

 
今回の記事では、鍼治療によって関節リウマチに伴う脳卒中のリスク上昇を抑制する可能性があるということが、オープンアクセスジャーナルBMJ Openに掲載された比較研究で示されました。

その中では鍼治療によって炎症に関連する体内の炎症誘発性タンパク質(サイトカイン)のレベルが低下する可能性がある、と説明されています。

そのことが書かれている部分を下記に引用させていただきます。

 

The effects seem to be independent of sex, age, medication use, and co-existing conditions, the findings indicate, prompting the researchers to suggest that the procedure may reduce levels of pro-inflammatory proteins (cytokines) in the body that are linked to cardiovascular disease.

要点は次の通りです。

 

・この効果は性別、年齢、薬物使用、併存疾患とは無関係であるようであると研究結果は示している

 

・研究者らはこの処置により炎症に関連する体内の炎症誘発性タンパク質(サイトカイン)のレベルが低下する可能性があると示唆している

 

この記事では、鍼治療グループに虚血性脳卒中は少なかったものの、これは観察研究であるため、因果関係について確固たる結論を引き出すことはできない、と書かれています。


リウマチは、関節や周囲組織に慢性的な炎症を引き起こす自己免疫疾患です。

 

一般的に、リウマチに対する治療は、薬物療法、運動療法、物理療法、栄養療法などの多岐にわたる方法があります。

 

鍼灸療法は、リウマチの症状の管理や軽減に対する補完的な治療法として検討されてきました。

その研究によると、鍼灸療法がリウマチ患者の症状や生活の質に対して一定の効果をもたらす可能性が示唆されています。以下に、鍼灸療法がリウマチに対してもたらす効果のいくつかのポイントを示しますが、個々の症例によって効果は異なる可能性があります。

 

1.疼痛の軽減

鍼灸療法は、リウマチによる関節痛や筋肉痛の軽減に対して効果があるとされています。針の挿入により、神経の活性化や炎症の緩和が促進され、痛みの感覚が軽減される可能性があります。

 

2.関節の可動域の向上

 鍼灸療法は、関節の可動域を改善する助けとなる場合があります。関節周囲の筋肉や組織の緊張を和らげ、関節の柔軟性を向上させる効果が期待されます。

 

3.炎症の軽減

一部の研究では、鍼灸療法が炎症性サイトカインの分泌を調節し、炎症を軽減する効果があるかもしれないと示唆されています。

 

4.精神的な側面への影響

鍼灸療法は、リウマチ患者のストレスや不安の緩和にも役立つ場合があります。リウマチは慢性的な疾患であり、心理的な負担が大きいことがありますが、鍼灸療法がリラクゼーションやストレス軽減に寄与することがあります。

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