産婦人科病院での鍼灸治療-フランス
2023/09/28
フランスロワール地方のウジェ病院では、1994年から鍼灸治療を取り入れるようになったそうです。
現在では、助産師らの協議によってすべての患者に鍼灸治療が提供されているとのことです。
良好な気の流れの調整は、病気を遠ざけてバランスのよい健康を保つことになります。そのためには鍼灸が最もよい治療ということになります。
妊娠中は多くの女性が重度の吐き気、消化器障害、不眠症、ストレスなどを経験しますが、それらの症状の改善に鍼灸治療が効果的で、これらの症状を緩和するといわれています。
産婦人科病院で鍼灸治療を行うメリットについて紹介している部分を以下に引用します。
◆お母さんの気の流れがよくなり体調がよいときは、赤ちゃんの機嫌もよい
◆鍼治療には副作用がないため、薬の消費量を減らせる。これは妊娠中の女性には重要なメリットとなる
出産の際には、鍼灸治療によって産気づくため、出産のきっかけとなるだけでなく、子宮の収縮を緩和して出産時間を短縮する効果もあります。
出産後は、母乳が出やすくなるようにするとともに、産後に多く見られる痔の問題も効果的だと言われています。
そのほかにもこの病院では、不妊治療に鍼灸治療を取り入れてよい結果を得ているそうです。
さらに、閉経に伴って現れるほてりなどの症状にも鍼灸治療が行われます。
更年期のホットフラッシュ(ほてり)対策には鍼灸が効果的だという記事が、フランスの健康雑誌のサイトで紹介されています。
フランスでは、一部の医師や婦人科医が率先して閉経前後に特有な症状の改善に鍼灸を使用しているそうです。
女性は更年期になると、卵巣の活動が低下して、エストロゲンというホルモンの産生が減少していきます。そうなると、体内の体温調節のバランスが崩れてホットフラッシュや寝汗などの症状が見られるようになります。
これらの症状にも鍼灸は有効な手段だと言えることができます。