鍼治療は湿疹の有効な治療法ですか? - アメリカ
2023/01/26
「鍼治療は皮膚の湿疹の有効な治療法ですか?」という記事が、アメリカのヘルスケア メディア『verywellhealth』 のサイトに掲載されていました。(verywellhealth 2022.11.14)
皮膚湿疹は症状として、激しいかゆみ、乾燥肌、および発疹を引き起こす慢性皮膚疾患で、皮膚湿疹の治療法として、現在は保湿剤、局所ステロイド、処方薬などが行われています。
この記事の内容は、鍼治療が皮膚湿疹にどのように役立つか、症状の軽減につながることについて説明された記載がされています。
鍼治療は、伝統的な中国医学の一形態として世界でもポピュラーな治療法ですが、日本ではすでに、奈良時代に伝来して数百年の歴史があるものです。
反応があるツボのポイントを鍼で刺激することにより、体の中枢神経が活性化して、体全体の治癒を可能にする化学物質が放出されたり脳が活性化したりするといわれています。
肩こりや腰痛、関節痛などの整形外科疾患だけでなく、内臓疾患や精神疾患など、さまざまな病気に対して鍼治療は、その効果が期待されてきました。
皮膚湿疹の治療でも、状態の重症度とかゆみの強さによって、鍼治療が有効である可能性があるということだそうです。
この記事では、鍼灸治療の皮膚湿疹に関しての利点が、4つのことが述べられています。
1.乾燥やかゆみ症状の減少
2.より少ないかゆみ
3.生活の質の向上
4.影響を受ける部分を減らす
<考察>
・皮膚湿疹の再燃は、高ストレスや不安とも密接に関連している
・鍼治療は不安やストレス軽減できるため、その軽減よって、湿疹の症状緩和にも役立つ
湿疹や皮膚のトラブルがある場合、皮膚の防御機構の異常や、免疫系の過剰反応が出現します。
鍼灸治療ではそれらのアンバランスに対して、静める働きがあるとされています。
これからも鍼治療で皮膚病への治療効果を上げて行くための研究が益々されるとともに臨床現場での期待が高まっていきます。