不眠症に鍼灸!
2023/01/24
睡眠物質のメラトニン分泌に鍼灸が効果的というカナダの研究
ストレス社会において、不眠症の方々が多くなってきています。
睡眠障害や不眠症に効くとされるメラトニンが有効ですが、人間の体内で分泌される
「睡眠ホルモン」と呼ばれるホルモンです。
このメラトニンが何らかの原因で正常に分泌されなくなると、
・寝付きが悪くなる
・眠りが浅くなる
などの症状が現れ、不眠症を引き起こし、体調を壊すこととなります。
この不眠症に対する主な治療方法としては非薬物療法と睡眠導入剤等の薬物療法があると言われます。
薬物療法には現在使われているものとして、
・脳の活動を鎮める薬剤
・睡眠と覚醒のリズムを整える薬剤
・脳の過剰な覚醒状態を抑える薬剤
このように睡眠薬の中でも3つのタイプのものがあります。
患者の症状や不眠のタイプにより、医師が薬の種類や量を判断します。
鍼灸がメラトニンの分泌量を改善させるという
不眠症の改善に鍼灸が効果的というカナダでの医学的研究をご紹介します。
鍼灸治療によってのコントロール実験
18名の不安障害を持ち不眠症を訴える患者に鍼灸の治療を施術する研究を行った結果は下記の通りでした。
5週間の鍼灸治療の結果、睡眠ホルモンとして知られるメラトニンの分泌、睡眠時間、睡眠の質に大幅な改善が見られました。
また、不安障害の症状の改善も見られました。
90%近くの患者が、鍼灸により不眠症が改善するという結果が出たようです。
このように鍼灸は不眠症に対する治療効果がとても高いようです。
精神安定剤などの投薬によってさらに寝られない状態になってしまうケースも少なくないでしょう。
今後、鍼灸などの薬を使わない治療にもっと目が向くといいですね。
まずは鍼灸治療というものがもっと身近な存在になり、定期的に通えるように社会環境が整いうことも必要になってくることができるより多くの人に役だと思います。