婦人科系の炎症に鍼と灸の併用が有効 - アメリカ(AcuPOP)より
2018/07/24
鍼とお灸を併用した治療が、慢性骨盤内炎症性疾患に有効という記事が北米で鍼灸オンライン教育コースを提供しているサイトに掲載されています。(ヘルスケア医学研究所)
女性の骨盤内臓器である子宮、卵巣、卵管などに感染症が起きることを骨盤内炎症性疾患といいます。
骨盤内炎症性疾患の症状としては、発熱、腹痛、不正出血などが見られます。
この病気は、異所性妊娠や不妊につながることもあるので、きちんと治療する必要があります。
アメリカでは、毎年約100万人が罹患すると推定されています。
急性期の患者は抗生物質で治療できますが、それが慢性化してしまうと治療できなくなってしまいます。
投薬で抗生物質を長期使用するとさまざまな弊害が起きるため、慢性の患者には使えず、そうなると有効な手立てがないということになります。
そんな中、広州中医大学が行った研究では、慢性の骨盤内炎症性疾患の治療に鍼と灸を併用し、総有効率が9割に近い数字を得たという報告があります。
治療は、血液の循環を活性化させ、うっ血を変化させて冷えを解消すること、熱と毒素を取り除くこと、気の流れをよくすること、栄養を与えることが原則となります。
お灸を併用するのは、熱をおびた湿気を払拭し、血液の循環を活性化し、経絡で障害となる物を取り除くことができる。
婦人科疾患と鍼灸は相性がいいと今、あらためて確認されたということです。
日本でも、婦人科系疾患の適用疾患に鍼灸治療が用いられることが増えてきています。
副作用がなく、精神的なストレスの緩和もはかれる鍼灸治療を推進していく医療機関も増えてきています。
國安鍼灸整骨院
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