伝統医としてアジアのインド医学では、アーユルヴェーダやヨーガがあります。

中国医学には漢方、気功、そして鍼灸があります。

東洋医学は、人間を大宇宙でいきている小宇宙であると考えを基にしています。そして、小宇宙の中である体を気と血が流れることによって人間は生きており、この二つの宇宙、気と地のバランスが崩れたときに病気になる、と考えます。鍼灸は、気と血とのバランスを整える医術のことです。

鍼灸は、生命エネルギー（気）の出入り口ともいわれる経穴に金属の細い針を刺すことによって機械的な刺激を与え、あるいは艾（もぐさ）を燃焼させたりすることによって温熱的刺激を与えることで病気を予防したり症状を軽減するもので、いまでは日本の伝統医療の一つともいわれています。

今現在、西洋医学の細分化されて、検査を主体の医療に対して、正にホリスティック医療への期待や関心の高まりによって鍼灸が再び脚光を浴びるようになってきましたし、国内外の公的な研究所や大学などでの実験・研究の結果その効果が証明されていますので、まさに歴史は繰り返すといった先人が経験したことが長い歴史の中繰り返されていることに深い意味があるのでしょう。