気管支炎とは、細菌やウイルスが気管支の粘膜に感染して発症する病気で、９割がウイルス性のものが原因です。

 

また、慢性的な気管支炎を起こす原因としては喫煙、大気汚染などが考えられるので、できるだけ喫煙者は禁煙に努めて下さい。

現在の気管支炎の治療は対症療法が中心であり、症状を抑える抗菌薬、痰を出すための去痰剤や気管支の炎症を抑える薬などが使用されます。

 

今回は、この特に慢性気管支炎に対する鍼灸治療が効果的であるという研究です。

 

慢性気管支炎の患者６０名を二つのグループに分けて研究しました。

Aグループ：投薬と鍼灸治療を受ける群

Bグループ：投薬と漢方薬の咳止めを使用する群

 

そして、そのIgA・IgM・IgGという抗体を治療前後で調査したところ鍼灸治療を施術したAグループは免疫力を高める効果が出るということが分かり、症状的にも改善率がよく、血痰が減るという結果が出ました。

 

この研究により鍼灸が気管支炎に効果があるということが結論づけられました。