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鍼灸臨床の現場より

鍼灸臨床の現場より

鍼灸治療でリラクゼーションを …明治国際医療大学 健康鍼灸医学教室 矢野 忠

1.ストレスと病気
ストレスには暑い、寒いなどの物理的なストレスと悩みや心配、恐怖などの精神心理的なストレスがあります。これらのストレスは生体機能の変調を引き起こし、いわゆる“ストレス病”の原因となります。
東洋医学では、病気の病因として精神的なストレスを重視します。精神的なストレス、それは東洋医学では七情(怒・喜・憂・思・悲・恐・驚)の乱れと称し、生命力(自然治癒力)を衰弱させる主要原因と捉えます。それだけに東洋医学では、ストレスを緩和する治療法を発展させてきました。その治療法の一つが鍼灸治療です。

 

2.鍼灸治療によるアメニティー医学
鍼灸治療を受けた患者の多くは、症状の軽減とともに、とても良い気分を体感しています。例えば、治療を終えた患者の多くは、身体が軽くなった、和らいだ、ポカポカと気持ちいいなどと言います。ここに鍼灸治療の特徴があると考えていまいす。すなわち鍼灸治療は、爽快感、心地よさ、軽やかといった体感(健康感)が実感できる治療として多くの人々に親しまれてきたものと言えましょう。

 

3.脳波でみる鍼灸治療の心地よさ
心地よさを測定する方法として脳波分析が行われます。脳波は不規則な波形として記録されますが、それをコンピュータで解析して図形(脳波トポグラム)として表示することができます。この手法を用いて鍼刺激前後の脳波を記録してみました。右図の脳波トポグラムは手の合谷穴に鍼をしたときの変化です。その結果、α波のパワーの著しい増大が観察されました。α波はリラックス脳波ともいわれ、心身がリラックスしたときに現れます。鍼刺激によるα波の増大は、まさに患者の言う“心地よさ”の一端を示す所見と考えられます。鍼灸治療に対して、“鍼は痛い”“お灸は熱い”といった先入観があります。鍼灸治療は、本当は心地の良い治療でストレスの緩和に適した治療です。

 

 

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